CBDって?
CBD(カンナビジオール)は、カンナビス(大麻)植物に含まれる成分(カンナビノイド)の一種で、日本でも合法の成分です。
CBDの働き
全ての哺乳類が生まれながらに持つ身体調節機能(ECS:エンドカンナビノイドシステム)にCBDが働きかけることで様々な身体の不調を改善することが科学的に証明されています。
例えば・・・
ドーパミンはお金や報酬、名声や名誉、快楽などの報酬系ホルモン、またはやる気ホルモンと言われ、これにより「やる気」が出ると言われています。それならば、たくさん出ればさらにやる気が湧くかというとそうではなく、ドーパミンが出過ぎると、アルコール依存症やギャンブル依存症、買い物依存症といった依存症になると言われています。
そういったことが起こらないように、エンドカンナビノイドシステムが暴走を抑えるように働く脳内ホルモンの量を調整して、ホメオスタシスを保ってくれています。
ホメオスタシス=恒常性
ホメオスタシスは生物が外部環境の変化に対して内部環境を安定に保つための自己調整機能です。以下のような体内の状態を一定に保つことを指します。
- 体温の維持
- 血糖値の調整
- pHのバランス
- 水分と電解質の均衡
- 血圧の調整
これらの機能は、内分泌系、自律神経系、免疫系などが協力して行われます。
でも…
- 加齢
- ストレス
- 運動不足
- 睡眠不足
- 栄養不足
などが原因で、内因性カンナビノイドは減少してしまいます。
カンナビノイドが減少することで、エンドカンナビノイドシステムがうまく働かなくなり、免疫機能や睡眠の質の低下、気分の落ち込み、痛覚異常など、さまざまな疾患につながる恐れがあります。
現代社会において、不安やストレス、不眠などを解消しようとアルコールに頼る人も多いのではないでしょうか。
そんな時には、健康を害することがないCBDは、アルコールに比べるとヘルシーな選択肢の一つです。また、鎮痛作用も期待できるため、頭痛など日常的に鎮痛薬を飲んでいる人にも、CBDはナチュラルな方法で気になる症状へアプローチできます。
健康効果と用途
CBDには抗炎症、鎮痛、不安軽減、抗てんかんなどの多くの潜在的な健康効果があるとされています。
医療用途
慢性痛、てんかん、不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、パーキンソン病などの症状緩和に使用されています。これらの効果は臨床試験や患者の報告に基づいており、さらなる研究が進められています。
健康効果
抗炎症、鎮痛、不安軽減、睡眠改善などの効果が期待されています。特に、不眠症やストレスの軽減を目的に使用する人が増えています。
美容・スキンケア
抗酸化作用や抗炎症作用を持つことから、CBDはスキンケア製品や化粧品にも利用されています。肌の健康を保つためのクリームやローションなどが市場に出回っています。
ウェルネス・フィットネス
リラクゼーションやストレス軽減を目的として、フィットネス愛好者やアスリートにも人気があります。運動後の筋肉痛や炎症を和らげるためにCBD製品を利用するケースも増えています。
利用形態
CBDオイル、カプセル、エディブル(食用製品)、スキンケア製品などが市販されています。
CBDの安全性
世界保健機関(WHO)はCBDが動物や人間において依存作用を認めないことを確認していることにより、2017年11月に薬物依存に関して「CBDは依存性や乱用性がなく害を及ぼさない」ということを明示しています。
CBDには精神活性作用がないため、THC(テトラヒドロカンナビノール)と異なり「ハイ」になることはありません。安全で依存性のないCBDは、世界各国で健康に良い影響をもたらすと多くの方に利用されています。
日本ではまだ認知度は低いもののCBDは合法であり、健康効果を求める人々に利用されています。ただし、THC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれているCBD製品は使用や販売することは違法となるため入手不可であり、法規制に従いTHCを含まない製品を選ぶことが重要です。信頼できる製品を購入し、適切に使用することで、CBDの恩恵を享受できるでしょう。
CBDとTHCの違い
CBD:麻植物の茎、種子から抽出されます。麻の実は七味唐辛子にも入っているなど、日本でも食べられています。シナプスに働きかけるが、神経自体を阻害することはありません。依存性はなく日本で使用、販売、保持は合法です。
THC:麻植物の葉、根、花、穂から抽出され、日本では規制されています。シナプスに働きかけ、長期間の使用により神経自体を壊し神経細胞がなくなっていきます。依存性もありTHCを含む製品の使用、販売、保持は日本で違法です。
使用上の注意
- CBD製品を使用する際には、信頼できる販売店、製品を選ぶこと、成分表を確認したうえで使用しましょう。
- また、効果や感じ方に個人差があるので、少量から始めて、徐々に量を増やして自分に合った適量を摂取しましょう。
- 舌下摂取をする場合、車の運転や危険作業などは4時間ほど時間をおいて行ってください。
- 妊娠期や授乳期の使用は避けてください。また、病気治療中の方や服薬中の方は医師にご確認のうえご使用してください。